院長ブログ
PCR検査
2020.08.08
このところ猫風邪の対応に追われている、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
今年は、なぜか保護猫ちゃんの来院が多い年なんです!
しかも保護 ➡️ 当院直行のパターンで、状態の良くない子も結構います。
毛の間をノミが走り、お腹の中には虫が住み、
目ヤニに鼻水、くしゃみ、しかも熱も出てる子もいます。
重症の子は、預かっての治療です。
それにしても、本当に優しい方が多いですよね〜
保護して、即自宅で飼うことを決めていらっしゃいます!
猫風邪はウイルスの感染によるものが多く、その症状も様々です。
このところ多いのがヘルペス、クラミジア、マイコプラズマの感染です。
またそれ以外のモノが原因の事もあります。
感染症が複数からんだ、混合感染も多いんです。
感染の元を知れば治療効果も上がりますので、ウイルス検査を行います。
その検査は、今でこそ皆さんが知っている『PCR検査』です。
今回検査した子は、カリシウイルスとマイコプラズマの混合感染でした。
猫風邪の多くは、ウイルスや細菌の感染によるものがほとんどです。
症状が軽い場合には、自然回復することもあります
しかし複数のウイルスや細菌に感染した場合には、重症化する事もしばしばです。
子猫の場合には衰弱から、命に関わることもあります。
回復したからといって喜んではダメですよ!
再発する事もありますから安心は出来ません。
特に多頭飼いは、注意が必要です!