院長ブログ

不覚じゃぁ〜

2019.11.16

人畜共通感染症のひとつに、パスツレラ症があります。
この病気は、WHOや厚労省も注意を呼びかけている危ない感染症です。

このパスツレラ菌は多くの動物が持っていますが、ワンちゃん猫ちゃんも持っています。
猫ちゃんではほぼ全員が、ワンちゃんで4頭に3頭の割合で口に中に保菌していると言われています。
ちなみワンちゃん猫ちゃんは菌を持っていても、ほとんど発症することはありません。

パスツレラ菌は口に中に住んでいるわけですから、もし噛まれたら感染してしまいます。
しかも猫ちゃんは全員が持っているわけですから、要注意動物なんです。
それを知っているはずなのに、やられちゃいました。
不覚!

噛まれて30分もしないうちに、傷が赤くなって痛いこと痛いこと!
しかも熱もでてきました。
昨日噛まれたのですが、今日はかったるくて、かったるくて!

爪で引っ掻かれても、感染することがあります。
場合により、近くのリンパ節が腫れることもあります。

過去に、やはり猫ちゃんに噛まれ大変になったことがあります。
噛まれた部分に大きな穴があき、膿がドロドロと出て‥・
高熱出して、痛みに苦しみました。
なのに、また‥‥

もし関節に近い場所を噛まれれば、関節炎を起こすこともあります。
骨に菌が入れば、骨髄炎を起こします。
また噛まれなくてもパスツレラ菌を吸い込んしまうと、気管支炎や肺炎を起こすこともあります。

パスツレラ菌は、身近にいる超悪い細菌なんです。
目に入れても痛くないほど、可愛い子…
なのに噛まれたら、超〜痛いぞぉ!
気をつけましょうね!!

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