院長ブログ
狂犬病予防注射
2021.04.01
佐倉市では、毎年4月に集合狂犬病予防注射を実施しています。
しかし本年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実施が見送られます。
集合注射は実施されませんが、注射と市役所での手続は行って下さいね!
それにしても、なぜ狂犬病の予防注射を行うのでしょうか?
狂犬病は「人獣共通感染症」と言われ、全ての哺乳動物が感染します。
しかも狂犬病は過去の病気ではありませんし、ヒトに近い環境に存在しています。
狂犬病ウイルスは噛まれるだけでなく、飛沫でも感染しちゃうんです!
そのため現在でも『毎年約5万人のヒトと、10万頭以上の動物が発病し死んでいる』という病気です。
これは日本じゃなく世界での数字ですが、大勢のヒトが亡くなっていますよね。
ヒトの症状は、水を飲むと咽喉頭や全身に痙縮が起こります。
そしてその苦痛から水も飲めなくなってしまいます。
そのため「恐水症」とも言われ、感染し発症すれば100%死んでしまう怖い病気です。
狂犬病が発生していないのは日本などごく一部の国だけであって、世界中に蔓延しています。
治療方法もない、とっても悲惨な病気です。
そのような狂犬病が、いつ日本で流行るか・・・
新型コロナウイルス感染症だって、アッと言う間に広がりましたよね。
もし日本で感染・発症するようなことがあったら、超大変ですよね!?