院長ブログ

回虫

2020.03.16

小さな子どもの「かんしゃく」を、「疳=かんの虫」と言います。
そのほかにも「虫がいい」「虫の知らせ」「腹の虫がおさまらない」など、「虫」がついた言葉が多くあります。
これらの「虫」は、どんな形をしているんでしょうね?
そして、体の中のどこいらへんに住んでいるんでしょう?

回虫やサナダ虫のように体の中から出てくる虫なら、大きさはわかります。
調べれば住んでる場所も、わかります。
しかし顕微鏡を使っても見えないような虫なら、わかりません!
イライラの虫なんか、まったく見えませんよね!

疳の虫の治療には、ザクロの根を煎じたり、トンボの幼虫やアカガエルを焼いて食べさせるなどが行われたとか。
効果があるとは思えないことを、なぜしてたんでしょうね??

そんな見えない虫で、亡くなることは無いですよね!
しかし、見える虫で亡くなる方は結構多いんです!

体内に寄生する、見える虫で多いのが『回虫』です。
この回虫はミミズのような細長い形をしており、小腸の中の消化中の食物を食べて生きています。

ちなみヒトでは回虫に感染し、それが原因で年間に結構多くのヒトが亡くなるそうです。
その原因は、回虫が腸や胆管をふさいだり下痢になることによります。

ちなみ下痢は、超怖いんですよ!
さまざまな細菌、ウイルス、寄生虫などが原因の下痢で亡くなる5歳未満の子どもは、年に50万人を超えているそうです!
感染の原因は、汚れた指を口の中に入れることによるそうなんです!
やっぱり手洗いは、感染防止にはとっても重要なんですね〜

犬や猫の回虫がヒトに感染すると「内臓幼虫移行症」と言う、とっても怖い状態を引き起こすことがあります。
しかも回虫は体の中で行き場をなくし、最後には眼の中に入り死ぬことが多いんです!

いや〜目の中に回虫ですよ!
目の裏の視神経に寄生していた、なんてこともあったそうです。
でも〜どんな感じなんでしょうね!
失明することも、普通にありそうです!

そのような大変な事にならないように、しっかりと予防しましょう!
寄生虫にしても感染症にしても『豊富な知識と予防する方法』があれば防げるものを、怖いですよね〜

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