院長ブログ

「サルコペニア?」そりゃ〜何じゃ?

2022.10.11

佐倉市、八街市、四街道市、酒々井町にお住まで、わんちゃん猫ちゃんの肥満や痩せで悩まれている飼い主様へ!
若山動物病院の院長です!

今回は、体重の管理の中でもチョット大変な『痩』についての話です!

肥満は、さまざまな病気を引き起こすことは知られています。
じゃ〜痩せが良いのかと言うと、これまた違います。
痩せも肥満と同様に、健康に問題が起こってしまいます。

肥満の様子

太ってると何かと健康状態が気になりますよね!

 

健康を維持するには、脂肪を除いた筋肉や骨などのバランスが大切と言われています。
これはヒトだけでなく、犬や猫でも同じことが言えます。

しかも脂肪を除いた筋肉や骨などの重さの中でも、筋肉量が大切なんです!
筋肉は体の老化に伴い、だんだん少なくなっていきます。
このように病気ではないのに筋肉量が減る、しかも筋力も落ちてしまうことを「サルコペニア」と言います。

「サルコペニア」とは・・・
ギリシャ語の「サルコ=筋肉」と「ペニア=欠乏・減る」と言う言葉を組み合わせたものです

骨や関節がいかに丈夫であっても、筋肉量が減ってしまえば歩くときなどに問題が起きてきます。
骨や関節に不具合が出ても、同様に歩くのが大変になりますけどね。

ただ骨や関節の不具合は、その多くが痛みを出します、
しかし筋肉量の場合には痛みでは無く、運動障害が出てしまうんです。

「筋力の低下」は、体の自然な老化現象の一つですよ!
そのため病気として考えることは、皆さん方は無いと思います。

しかし「サルコペニア」は、単なる「老化現象」ではありません!
筋肉の衰えを病気として考えたたのが「サルコペニア」なんです。

心臓や肝臓の機能が衰えたら、病気かなと思いませんか?
この考えと同じなんです!

「筋肉を運動を司る臓器」と考え、その機能が落ちた状態と考えてみればわかります。
日常当たり前のことに、トラブルが起こる・・・

例えば、以下のようなことが起こりませんか?

・階段の上り下りが大変
・立ち座りが大変
・体が支えられない
・歩くと疲れやすい
・転びやすい
・体が支えられない

その他にも色々ありますよね?

歳をとってくると、身体能力に衰えが出てくることは避けられません。
しかし老いを、筋肉の老化を少しでも遅らせられることは出来ますよね?
筋肉量をいかにして維持していくか、これはとても重要なんです!

よく「体重は変わらないから」と言います。
しかし脂肪を除いた筋肉や骨の比率は、大きく変わっていきます。

痩せは運動能力を落とし、活動性のみならずメンタル面にまでも影響を与えます。
肥満は大敵とは言いますが、痩せもダメなんです!!

太く長く明るく楽しく暮らすためにも、日々の運動と体を作るフードを見直すことが大切なんです!

今日は、あまり聞きなれない言葉でもある「サル子ベニア」についての話でしたが、いかがでしょうか?
なぜ太っていないのに、トラブルが起こることがあるのでしょうね?「

私どもは、 病気の治療はまず食事からと考えている動物病院です。
その子、その子にあった食事指導を行っております。

「体重と病気の関係」や「筋肉量と病気の関係」についてわからないことや気になることがある場合には、ご相談下さいね。

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