院長ブログ

たまたま癌

2021.02.09

『たまたま」とは「偶然」のことでも・・・
「ポケットモンスター」に出てくるキャラクターでもありません。・

タマタマ=睾丸のことを言ってます。
しかも「癌」
たまたま癌=睾丸の腫瘍です。

そして睾丸にできる腫瘍のことを「精巣腫瘍」と言います。
あらッ?腫れてる??
そう思って触ってみても硬いだけで、痛がることがありません。
たまに痛がるような素振りを見せることもありますが・・ほとんどが軽くです。

当然ですが、去勢をしていないオスに見られます。
そしてその発症数は、ワンちゃんで多く猫ちゃんでは少ない傾向にあります。

睾丸が本来の位置に降りてこない場合は=潜在精巣では、癌化するリスクが高いとされています。
精巣腫瘍は主にセルトリ細胞腫、精上皮腫(セミノーマ)、間質細胞腫の三つに分類されています。

犬の精巣腫瘍は、外科手術を行います。
この腫瘍は転移をすることが少ないのですが、もし転移している場合には併せて治療を行う必要があります。

また再生不良性貧血と呼ばれる、輸血を起こしていることがあります。
この貧血は対処療法しか治療方法しか無い、超〜厄介な貧血です。

今まで診たところでは、左右両方一度に腫瘍化することはありませんでした。
そのため、左右の睾丸に大きな違いがある場合には、注意しましょう!

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