院長ブログ

体温/バイタルcheck

2020.09.19

平熱が36.4℃の、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。

「調子が悪いかな?」
ヒトの場合、そう思ったときには体温を測りますよね?
これはワンちゃん猫ちゃんも同様の事です!

体温は、誰でも家にある体温計で気軽に測れますよね!
そのため体温はバイタルcheckの中でも簡単に測れる健康のバロメーター、つまり健康のモノサシなのです。
体温の変調を見つけることで、病気に早く気づき早期に治療を開始することも出来ます。

体温は、気温など周囲の温度が変化しても一定に保たれています。
しかし手足や体の表面など環境の温度の影響を受けやすい部位の温度は、真の体温とは違いが出てしまします。

体の中心に近いほど温度は一定になっているため、真の体温を知るためには体の中心に近い温度を測る必要があります。
この体の中心に近い安定した体温を「中核温」と言い、脳や心臓などの大切な臓器の働きを保っています。
「中核温」が測れれば真の『体温』わかるのですが、実際には難しいため日常的には測れません。

同じ種の動物でも、体温には個体差があります。
また測定する時間や食事、運動などによっても変わります。
食べると即、体温は上がります!

高齢になると、気温が高いと体温も高めになる傾向があります。
これは気温が低いと、体温が低めになると言うことです。

また体温には1日のリズムがあり、高くなったり低くなったります。
例えば体温は、早朝が低く夕方に高くなる傾向があります。
体温に変動があると言っても、その差は1℃以内と言われています。

体温には「こもり熱」 と言うのがあります。
これは布団の中など体の熱が逃げにくい場所にもぐっていると、体温が上がってしまう事を言います。
繊細な子が来客時に布団の中などにもぐり、緊張状態が続くなどしてしまうと「こもり熱」が悪化し、真冬なのに熱中症の状態となり怖いことになってしまう事もあります。

ワンちゃん猫ちゃんの体温を家で測るのは難しいかもですが、是非実施してみて下さい!
体温の測り方は、お教えしますので来院時に実際に行ってみましょう!!

【 バイタルcheck 関連ページ 】

バイタルcheck / https://blog.dr-nyan.com/blog/vital-check/
呼吸数 / https://blog.dr-nyan.com/blog/respiratory-number-bital-check/
血圧 / https://blog.dr-nyan.com/blog/blood-pressure-vital-check/
心拍数 / https://blog.dr-nyan.com/blog/heart-rate-vital-check/

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