院長ブログ

眼が黄色〜い

2020.08.02

歳のせいか疲れを感じやすい、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
疲れ=肝臓が弱まってるのかなと思い、時たま肝機能検査を行ってます。

肝臓が悪くなると、黄疸が見られることもあります。
黄疸とはビリルビンという黄色い色素が、何らかの原因で代謝できずに血液中に増えてしまった状態を言います。

ビリルビンが血液中に増えると、皮膚や粘膜が黄色っぽくなってきます。
特に眼の結膜が黄色くなるので、よ〜くわかります!

では黄疸を起こす原因のビリルビンって、なんでしょう??
実はビリルビンは、赤血球がその働きを終え壊される時にヘモグロビンが分解されて生じた物質なんです。
そしてビリルビンは血液により肝臓に運ばれて処理され、胆汁の中に捨てられるのです。

肝臓の機能にトラブルが起こると、ビリルビンを処理できなくなります。
また胆汁の流れにトラブルがあると、捨てることができなくなります。
このようなことがあると、血液中にビリルビンが溜まってしまい黄疸となります。

まだ寿命を迎えていない赤血球が何らかの原因で壊れてしまった場合にも、黄疸がみられることがあります

黄疸は見た目が黄色くなるので、診断は容易です。
しかし、原因を探すには様々な検査が必要になります。

黄疸が出たら治療を行います。
しかし黄疸が消えても、病気が治ったとは言えません。

ちなみヒトの場合ですが、、
ミカンやニンジンをたくさん食べると、皮膚が黄色くなることがあります!
これは黄疸じゃ〜ありません!

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