院長ブログ

生涯医療費は歯の状態で変わる!

2020.09.01

少し涼しくなってきたことにホッとしている、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。

歯周病は、気付かないうちに症状が進んでしまいう炎症性の病気です。
歯周病は、歯と歯肉の境目で歯周病菌が増えて起こる「歯肉炎」から始まります。
歯肉炎は治療により、歯茎の赤みもとれ治す事ができます。

しかし赤くなった歯肉に気付かないでいると「歯周ポケット」が深くなり、「歯周炎」となっていきます。
そして歯を支える骨が溶け、歯がグラグラになってしまいます。
溶けた骨は、もう元には戻りません。
しかも口の中の問題だけでは無く、心臓病や関節炎など様々な病気を引き起こす原因ともなってしまいます。

歯周病の改善には、薬を使ったり歯磨きをが一般的です。
実はそれ以外に、歯周病菌を抑える「バクテリア・セラピー」と言う治療方法があります。
いわゆる、病原菌を善玉菌で制すると言う考え方です。

腸の中に住む細菌=腸内細菌と体の健康には、大きな関係があるとされています。
腸内には多くの細菌が住んでいますが、実は口の中にも多くの細菌が住んでいます。
その種類は数百とも言われ、歯周病菌などの「悪玉菌」といわゆる「善玉菌」がいます。

腸内の善玉菌が悪玉菌を抑えるように、口の中でも同じように善玉菌が悪玉菌を抑えています。
その中でも「ロイテリ菌」は、悪玉菌を抑える大きな効果を持っています。

「バクテリア・セラピー」は歯周病の症状を改善するだけでなく、歯周病の予防にも大きなパワーを発揮します!
歯周病予防には飼い主さん行う日々のケアと動物病院でのケア、そしてバクテリア・セラピーを行いましょう!

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