院長ブログ

口臭〜い

2020.03.30

口の中の腫瘍は、ワンちゃんにも多く見られると言われています。
しかも他の腫瘍と同じように、良性と悪性とがあります。

良性腫瘍には、歯に由来するものなどがあります。
悪性腫瘍には黒色腫や扁平上皮ガンなどがあり、リンパ節や肺などに転移が見られることもあります。
また骨肉腫が、顎の骨にできることもあります。

これらの治療には、外科手術だけでなく放射線治療や化学療法などを組み合わせることが必要な場合もあります。

口の中に腫れが見え出血し口臭もひどいからと言って、腫瘍だとは言えない場合があります。
つまり口の中に腫瘤があっても腫瘍じゃない、つまり非腫瘍性病変ってこともあります。

たとえば歯周病などで炎症が起きても、腫れや出血などが見られますよね!
また逆に腫瘤が見られないからと言って、腫瘍じゃ無いとは言えません。

口腔内によくできる出来物の中に『歯肉線維性過形成』があります。
この歯肉線維性過形成は、非腫瘍性病変の一つです!
見た目は腫瘍っぽいんですけど、でも腫瘍じゃ無いモノなんです。

この病変は、しばしば広い変異で慢性の炎症を伴っていることがあります。
この炎症は、慢性の機械的刺激や細菌感染によることもあります。
そのため口臭がキツくなったり、唾液に血が混じることもあります。

口の中の腫瘍は、早期発見・早期治療が大切です。
そのため歯磨きを行うときなどに、口の中に異常がないかチェックしましょう!

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