院長ブログ

若いのに肝臓?

2020.02.14

このごろ健康診断で、肝臓の数値が高い子が目立ちます。
「あら〜γGTPが高い?
うちの子、お酒なんか飲んで無いわよ!?」
「仕事疲れかなぁ?」
飼い主さんも、渋い顔です。

場合によっては『要精査』なんてこともあります。
『若いのに、なぜ?』
って思うことも、しばしばです。

要精査とは『要精密検査』のことで、「再検査」とは違います。
しかし「要精査」とは『要精密検査』は検査を行うことは同じでも、その容が違います。

「再検査」とは検査で異常値が見られた場合、それが一時的なものかを再度調べる検査です。
再度異常値が見られた場合には、詳しい原因を調べるために精密検査を行います。

「精密検査」とは検査で異常値が見られた場合、その異常値の原因を確認するために行う検査です。
見つかった異常により、検査内容は様々です。

肝臓の血液検査とは、ALTやALKP、GGTなど幾つかの項目を行います。
そして数値に高いのがあると、言われちゃうんです。

「肝臓が疲れてますよ〜!」
「肝臓が弱ってますよ!」
「肝機能が落ちてますよ!」

ま〜色々な言い方がありますよね。
そして、再検査になることもあります。

ALTなどは、肝臓の中にある酵素です。
そのため肝臓の細胞が壊れると、漏れ出してきてしまいます。
検査値が高いほど、多くの肝臓の細胞が痛んでいると言うことになります。

また場合により、要精査にもなります。
肝臓の腫瘍や胆嚢の状態の確認は、レントゲン検査ではよくわかりません。
さらに詳しい血液検査や超音波検査などで調べます!

過去の記事をさがす