院長ブログ

ずり

2020.02.28

今日は休診日!
そして『ずり』を使っての、病院犬のオヤツ作り!
「ずり??それ何だ?」
私も最初は「??」って思いましたもの、わからない方がいて普通ですよね。

関西じゃ「砂ずり」関東じゃ「砂肝」と呼ばれている鶏やアヒルなど鳥類の内臓です。
「砂肝」って言われれば、即わかりますよね!
「肝」ってのは、大切な臓器を意味してます。

今回は下処理しなくて良いように硬い銀皮が取り除かれている、鶏の砂肝を入手しました。

ま〜オヤツにしても、処理してなくて良いのでしょうけど!
しかし銀皮が無い方が、肉の乾燥が均一になるかなぁ〜と思いまして入手です‥
これが終わったら、馬肉のオヤツの予定です!

でも、なぜ砂肝ってあるんでしょう?

実は、鶏には歯がありません。
そのため、食べ物は直接丸呑みです。
そのときいっしょに、石や砂も飲み込んじゃうんです。

そして砂嚢=砂肝の中で、石や砂を使い食べた物をすり潰して消化します。
つまり砂嚢は、食べ物を石や砂を使って砕く筋肉でできた組織です。

このように「砂」が溜まった「肝」なので「砂肝」って名前になったんです。
「砂袋」っていう名で呼ぶ地方もあります。
また解剖用語では「砂嚢=さのう」と言います。
「ずり」は筋肉の塊ですので、高タンパク質、低脂肪です。

当院で作る肉のオヤツは、68℃の熱で長時間かけて乾燥させています。
低温で作るため変性が少なく、肉の旨味が十分に引き出せています。
出来上がったら、コリコリっとした食感で美味しいですよ!
もちろん、ヒトも食べることができます!

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