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1年中必要なんです。

2022.09.08

千葉県佐倉市の『若山動物病』の看護師・千明です。

9月になって夏の暑さも少しずつ落ち着き、窓を開けていても涼しく感じるようになり
すっかり秋らしい気候になってきました。

これからの季節で気をつけなければいけないのが、ノミ・マダニへの感染です。

 

ノミ・マダニは同じ吸血をする虫ですが、それぞれの生態には違いがあります。

〈 ノミの生態 〉
ノミは犬・猫に寄生してから10分以内に吸血を始め、24~48時間後には産卵を始めます。
1度に産む卵の数は約10~50個!卵は1~2日で孵化して5~10日には成虫になります。

ノミは気温が13℃以上あれば繁殖可能なため、1度室内に侵入してしまえば1年中活動することができます。
気温が3℃以下であっても、さなぎや成虫であれば暖かな場所に隠れて生存することができます。

ちなみに、目に見えているノミの成虫は全体の5%しかおらず、残りの95%は未成熟期のノミだそうです。
つまり、どんなに駆除しても次から次へと体についてしまうのです!

↓体に寄生したノミ

 

〈 マダニの生態 〉
マダニは時間をかけて吸血し、吸血後48時間以降は様々な病原菌や寄生虫を犬・猫の体内に送り込ます。
吸血し終えたマダニは犬・猫の体から離れ落ちて地上で卵を産みます。
3~4月頃から増加しはじめ、10~11月頃が本格的な活動期となります。
マダニは800種類以上あり、あらゆる環境に適応・生息できるため世界中で問題となっています。
もちろん、冬季に活動する種類もいます。
日本では山・公園・河川敷・草地・庭など身近な場所での存在が問題となっています。

マダニは10℃以下では繁殖が抑制されますが、死んでしまうわけではありません。
マダニを冷気で死滅させるには-10℃以下の環境でないと難しく、卵はそれ以下の温度も耐えてしまうようです。

↓日本に生息するマダニ

 

ノミ・マダニへの感染を防ぎ、病気にならないようにするためには、1年を通した定期的な予防が大切です!

↓犬用ノミ・マダニ予防薬

 

↓猫用ノミ・マダニ予防薬(フィラリア症の予防も一緒にできます)

 

健康で長生きするためにも予防はしっかりとおこなっていきましょう ヽ(*´∀`*)ノ

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