隠れ脱水
2022.03.24
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
3月も終わりに近づき、日差しが春の暖かさになってきました。
冬から暖かい春に向けた季節の変わり目に気をつけておきたいのが『隠れ脱水』。
『隠れ脱水』とは、気づかないうちに体内の水分が奪われることをいいます。
脱水症状の一歩手前の状態で、そのまま放っておくと脱水症状が悪化し、さまざまな病気を引き起こす危険性もあります。
人も犬・猫も体の60~80%は水分でできていて、
水分は生きていくのに必要な栄養素を全身へ運ぶためにとても重要なものです。
その水分が不足すると脳や内臓・筋肉の働きが低下して老化が早まってしまいます。
冬は夏に比べて喉の渇きを感じにくく、どうしても飲水量が減ってしまいます。
そのため、気温が上がってくる春先に飲水量が少ないままで過ごしていると
寒暖差で免疫力が低下している状態で脱水症状が進んでしまい、病気が急激に悪化してしまうことも。
隠れ脱水を見逃さないために、以下の症状に気をつけましょう!
・口の中が乾燥している
・ウンチがコロコロとしていて硬い
・体がだるそう
・食欲がない
・皮膚が乾燥している
・皮膚をつまみ上げて、離したあとにつまんだ跡が3秒以上残る
脱水症状を進行させないためには、こまめな水分補給が大事!
水飲み場を増やしてみたり、器の種類を増やしてみたり…
お水に味をつけるのもとても効果的です d(´∀`*)
お水の温度や新鮮度によっても飲み方が変わってくることもあるので、
お家の子の好みを探してみるのもオススメです (*´∀`)ノ
水分補給をしっかりとして、潤ったみずみずしい体を手に入れましょう!
Dr.Nyanの健やかコラムに1日に必要な水分量の計算方法や
お水を飲ませる工夫の詳しい説明が載っていますので、そちらもご覧ください!