噛むって大切
2023.02.02
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
毎日を健康で長生きするために大切なものは日々の細かなケアです。
その中でも口腔内のケアは命に直結することもあるとても重要なケアです。
では、口腔内のケアにはどういったものがあるのでしょうか?
口腔内のケアと聞いて一番最初に思い浮かべるのは「歯みがき」です。
歯をみがくことで歯周囲についた歯周病菌を除去し、歯石・歯周病を予防します。
しかし、歯みがきには練習が必要でそう簡単にはできません。
裏を返せば、歯みがきは練習をすれば年齢問わず誰でもできるのです!
では、歯みがきができるようになるまでのあいだはどうしたらいいのでしょうか?
それは、物をしっかりと噛むことです。
歯みがきガムやドライフードをよく噛むことで歯の表面がこすられ、自然と歯みがき効果が出てきます。
物をしっかりと噛むことができれば、人が歯みがきでお手伝いする必要がなくなることもあります。
これは歯の健康を考えて作られたドライフードです。
このフードは1粒がとても大きく、しっかりとよく噛むように設計されています。
このフードを1週間食べ続けた子の歯周病菌の違いをご紹介します。
↓食べる前は歯周病菌が多く存在し、歯垢も多くついていました。
↓1週間食べ続けた結果がこちら
悪玉菌は存在しますが菌自体の数が少なく、写真を撮っている姿が映ってしまうほどに。
その子の口や歯の大きさ・噛み癖などで効果の出方に差はありますが、続けていけば必ず効果はあらわれます。
歯科専用フーでなくとも、なるべく粒の大きいフードを選ぶことで歯垢・歯石のつき方は変わってきます。
ヒトの世界では物をよく噛むことは健康にとてもいいとされています。
それは動物の世界でも同じです。
ちょっと気をつけてあげることで健康に一歩近づくことができます。
これからも元気で楽しい毎日を過ごすために、日々のケアに気をつけてあげましょう!