マダニ
2022.05.19
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
5月も2週間がすぎ、マダニをつけて来院する子が少しずつ増えてきました。
赤丸のところにマダニがついています。
今年はダニの発生率が高いのか、昨年の倍以上の子がマダニに寄生されています。
5月ということもあり、これからマダニ予防を始めるところだった子も多く
どうやらマダニに先を越されてしまったようです。
もしもお家の子にマダニがついてしまったら、無理に引っ張ったり素手で触ったりしてはいけません。
マダニは皮膚に噛み付くとセメントのような接着剤を出し、簡単に皮膚から離れないようにします。
それを無理に引っ張ってとろうとすると皮膚に歯の部分が残ってしまい、感染や化膿の原因になってしまいます。
マダニに噛まれた部分が赤く腫れて、炎症を起こしてしまっています。
さらに素手でマダニに触ってしまうと、人がマダニの持っている感染症に罹ってしまう危険も。
マダニの持っている病気で特に有名なのは「ライム病」や「SFTS」
ライム病は海外の著名人が感染して、たまに話題になっていますよね。
最近では、歌手のジャスティン・ビーバーやアヴリル・ラヴィーンが感染したと公表していました。
SFTSはここ数年で有名になった病気で、日本名では「重症熱性血小板減少症候群」と言います。
感染・発症してしまうと致死率が30%と高く、怖い病気の一つです。
お家の子や一緒に暮らしている家族の健康・安全のためにも、マダニの予防はとても重要です。
マダニの予防にはいろいろな種類があり、どれもお家で簡単にできるものばかりです。
オヤツタイプのものを選べば、美味しく病気の予防をすることもできます!
もちろん、マダニの予防には猫ちゃん専用のものもあります。
猫ちゃんはお外へ出ないから大丈夫!と安心してはいけません。
完全室内飼育の猫ちゃんでもマダニやノミが寄生することもあるのです。
(詳しくはコチラ)
お家の子にあった方法を選んで、みんなで明るく楽しい生活を送れるようにしましょう d(・∀・*)