スタッフブログ

乳歯と永久歯🦷

2022.09.15

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・新垣です! いつも『ともな』と呼ばれてます!

今回はワンちゃんの歯についてのお話をしようかと思います🦷

みなさんはワンちゃんもヒトと同じように歯が生え変わることをご存知ですか~??

ワンちゃんの乳歯は生後4カ月から、切歯(前歯)→犬歯→臼歯(奥歯)の順で抜けていき、
通常7~8カ月頃には永久歯へ生え変わります。

本来は何もせずとも自然に生え変わるものですが、
小型犬などの顎が小さく歯が密集している子はどうしても残ってしまうこともあります。

特にそのまま残りやすい乳歯が犬歯です。
犬歯は他の歯に比べて根元がしっかりしているため抜けにくく、
乳歯と永久歯が並んで生えてしまうことは稀ではありません。

抜け変わるはずの乳歯が抜けず残ってしまい、新たに生えてきた永久歯と共存している状態を
乳歯遺残乳歯の晩期残存と言います。

乳歯遺残

赤丸の中にある2本の大きい歯。
左が乳歯の犬歯、右が永久歯の犬歯です!

乳歯遺残をそのままにすると歯並びが悪くなってしまったり、
歯石や歯垢がつきやすくなったりと歯の病気を起こしてしまう恐れがあるので注意です⚠

上の写真の子も乳歯と犬歯の間に食べ物のカスが溜まってしまっていますね…(@_@;)

抜歯処置には歯科手術・麻酔が必要になります。
当院では避妊・去勢手術前の検査時に確認をして、飼い主さんと抜歯も行うかご相談していきます。

小さいうちから歯の状態を確認して、将来のために病気・歯周病を予防していきましょう(*^^)v

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