スタッフブログ
ぴーぴー
2022.05.13
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
現在、入院中の子猫ちゃん =^・ω・^=
体重が約600gと、生後まもない赤ちゃんです。
そんな小さな子猫ちゃんですが、実は命の危険に脅かされているのです。
その理由がコレ。
ゆで卵を半分に切ったように見えるものは、「イソスポラ」という腸の中に住んでしまう寄生虫。
イソスポラはウンチを介して感染し、下痢・嘔吐・脱水などの症状をおこします。
まれに無症状の場合もあり、ワクチン時のウンチ検査などで発見されることも。
免疫力の低い子犬・子猫は重症化してしまうと、血便や貧血・栄養失調などをおこし、
最悪の場合は亡くなってしまうこともあります。
入院中の子猫ちゃんは、真っ白な消化不良のウンチを繰り返していました。
お腹の中に入ってしまった寄生虫は、ウンチとして外に出てくるまで見つけることができません。
回虫や条虫などの大きな寄生虫はウンチとして外に出てきたら見ることができますが、
イソスポラのような小さな寄生虫はウンチとして外に出てきても目視で発見することはできず、
顕微鏡などによるウンチ検査でしか見つけられません。
早期発見のためには定期的なウンチ検査はとても重要になります。
「いつものウンチとちょっと違うな」「最近ウンチ検査してないな」という方は、
ウンチ検査はいつでもできますので、気軽にお声がけくださいね (*´▽`)b