院長ブログ

呼吸数/バイタルcheck

2020.09.18

呼吸数

低酸素症で倒れたことがある、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
倒れる直前に周囲の景色が白黒になり、スッと気を失った事を覚えています。

それ以来『SpO2=動脈血酸素飽和度』を気にして測定しています。
今の測定器は、測定した結果をパソコンに自動的に送り記録されます。
機材の進化というか、技術の進歩ってすごいですよね。。。
一般的には、SpO2は95%以上であればOKと言われます。


< 現在のSpO2は 97%、心拍数82回/分です>

そんな昨日、呼吸不全の子が来院しました。
呼吸数が100回を超えているのに、超低酸素状態です。
舌は黒っぽい紫色です。

呼吸が苦しい子は、お座りの姿勢でハァハァしています。
呼吸が苦しいと横になることもしません。
寝ることも立つことも出来ず、しかもSpO2は90%にもなりません!

低酸素の状態になると、呼吸数を増やすことで体内に酸素を多く取り込もうとします。
健康なワンちゃんの呼吸数は小型犬で1分間に20回くらい、大型犬で15回くらいです。
1分間に30回を超えると異常、40回を超えると危険な状態に陥っていると言われます。

呼吸数を測る場合には、必ず安静時に胸が膨らむ回数を数えます。
もちろん呼吸をしている音でもかまいません。

呼吸数が増えれば酸素を多く取り込むため、SpO2が高く出ます。
そのため心臓や肺の病気を持ってると思われる子は、SpO2を測定する際には場呼吸数をチェックする必要があります!

ちなみ呼吸数を測るときは、30秒間~1分間は数えましょう!

【 バイタルcheck 関連ページ 】

バイタルcheck / https://blog.dr-nyan.com/blog/vital-check/
体温 / https://blog.dr-nyan.com/blog/temperature-vital-check/
血圧 / https://blog.dr-nyan.com/blog/blood-pressure-vital-check/
心拍数 / https://blog.dr-nyan.com/blog/heart-rate-vital-check/

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