院長ブログ

せんせい〜歯が痛いよぉ〜!

2022.08.06

ネコちゃんの飼い主さん
ネコちゃんの飼い主さん
せんせい!
うちの子に虫歯が出来ちゃったみたで痛がるんです。


診せて下さぁーい
あら〜これは吸収病巣って言うんですよ!
Dr.Nyan
Dr.Nyan
吸収病巣の様子

歯の根元の部分に吸収病巣が見られます

 

口に中の病気と言うと、有名なのが口内炎や歯周病です。
そのため
口内炎や歯周病については、 知らない方はいないと思います。

『吸収病巣』は3歳以上の猫の半数近くが罹っているとも言われている、猫では一般的な歯の病気です。
それなのに、知らない飼い主さんが多いんです!
そのため歯の痛みの原因は、歯周病とか歯石と思い込んでしまっている・・・

そんな吸収病巣は、とにかく痛いと言われています!

事実、吸収病巣を患った猫に痛み止めを使うと食は進むは動きは良くなるは!
大変身することも、あります!

この吸収病巣は放置しておくと徐々に病巣が大きくなっていきます。
しかも吸収が進むと、歯の根の部分(歯根)を残して歯が折れてしまいます。
その場合は、残った歯根に炎症を起こしてしまいます。

吸収病巣の原因は『破歯細胞』の働きと言われていますが、まだはっきりした原因はわかっていません。

ネコちゃんの飼い主さん
ネコちゃんの飼い主さん

破歯細胞ってなんですか?



破歯細胞は乳歯が生え変わる時に、乳歯の根の部分を壊す働きをする細胞です。し
そして乳歯を抜けやすくする働きをしています。
この『破歯細胞』が、永久歯の根の部分までを壊してしまうのが吸収病巣なのです。



『吸収病巣』の原因となる『破歯細胞』が、なぜ乳歯だけでなく永久歯にも働いてしまうのか?
その理由は、未だにわかっていません。

猫の 口内炎や歯周病、吸収病巣にご興味のある方はご連絡くださいね。

参考:吸収病巣 https://blog.dr-nyan.com/columns/cat-absorption-lesion/

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