院長ブログ

体温計

2020.09.20

毎日体温を測っている、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。

体温を測るには、実際には何分必要なのかご存知ですか?
電子体温計でピピピッまで・・それって1分??

体温計には、実測式と予測式の2種類があります。

『実測式』とは
測定部位のその時の温度を測定し表示する方式。
実測式体温計には、もう見る事が少なくなった水銀体温計や電子式のモノがあります。

ワンちゃん猫ちゃんの場合には、太腿の付け根=内股で測ります。
内股は体の表面にはなりますが、しっかり閉じれば真の体温に近くなります。
そのため、内股が完全に温まるまで測る必要があります!

この完全に温まった状態を、平衡温になったと言います。
この平衡温に達した時の温度が真の体温に近いのですが、結構時間がかかります!
内股の場合には、10分以上の時間が必要です。

実測式体温計は、測定に結構長い時間を必要とするのが弱点です。
そこで出て来たのが『平衡温予測式体温計』です。
この体温計は、測定開始からの温度と温度変化、体温計に伝わる温度の上がり方などの情報を分析・計算し体温を予測し表示します。
そのため、短時間で体温の測定ができるようになりました。

しかし、あくまでも予測値になります!
正確な体温を測ると言う事は、「平衡温」を測ることなんです!

ちなみ病院用の電子体温計というものがあります。
この体温計は消毒液に浸けても問題ないよう、またしっかりとした防水処理がなされています。
そして、押す電源スイッチがありません。
そのため収納ケースから取り出すと電源が入り、収納ケースに戻すと電源が切れる仕組みになっています。

【 バイタルcheck 関連ページ 】

バイタルcheck / https://blog.dr-nyan.com/blog/vital-check/
呼吸数 / https://blog.dr-nyan.com/blog/respiratory-number-bital-check/
体温 / https://blog.dr-nyan.com/blog/temperature-vital-check/
血圧 / https://blog.dr-nyan.com/blog/blood-pressure-vital-check/
心拍数 / https://blog.dr-nyan.com/blog/heart-rate-vital-check/

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