歯周ポケット
2022.01.25
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
先日、歯石除去をした子が歯科検診に来院しました。
見た目は歯石もなく、キレイな状態が維持できています。
しかし、歯みがきをしてみると歯周ポケットの中には汚れがたくさんつまっていました!
↓歯周ポケットにつまっていた汚れ
歯周ポケットの中には食べカスだけでなく草も入っていました。
たとえ歯石がなくて歯がキレイに見えても、歯周ポケットの中が汚れていると
そこで歯周病菌が繁殖してしまい、歯周病は進行してしまいます。
歯周ポケットをキレイにするには、歯ブラシで汚れをかき出すしか方法はありません。
しかし、毎日歯みがきをしていても歯周ポケットまでしっかり磨けている子は少ないのです。
歯周ポケットが磨けていない要因としては
・歯周ポケットが深すぎる
・歯石が邪魔をして歯周ポケットまでブラシが届かない
・歯のみがき方を間違えている
・歯ブラシが合っていない
などがあります。
特に気をつけなければいけないのは、歯のみがき方と歯ブラシです。
どちらも間違えたままでいると、歯周ポケットが磨けないだけでなく
歯茎や口腔粘膜を傷つけて口腔内の環境を悪化させてしまいます。
歯ブラシは人と同じように色々な種類があります。
その子の歯周ポケットや歯茎の状態に合わせて選んであげると
より効率良く歯を磨くことができます。
歯周病は重症になるまで症状が出にくいため、歯周病であることに気がつかない
あるは、気がついていても治療をしないでいる子が多くいます。
歯周病はお口の中だけの病気ではなく、心臓病をはじめとした
さまざまな全身の病気と関わりがあることがわかってきています。
お口の中をキレイに保つだけでも、将来出てくる多くの病気を防ぐことができるのです。
歯周病は早期発見・早期治療が大切です。
少しでもお口が気になったらご相談ください!
デンタルケアに関するブログはこちら。
『歯ブラシだけじゃない!①』
『歯ブラシだけじゃない!②』
『歯ブラシだけじゃない!③』