院長ブログ
猫の新生子眼炎
2019.09.07
「涙と目ヤニがすごいんです」
「少ししたら眼が腫れて飛び出た感じになって、膿が出てるんです!」
診ると子猫の眼が、どえらいこっちゃ!
結膜炎で、大変なことになってます。
結膜炎ですが・・
この名を知らない人は居ないくらい、代表的な眼の病気です。
結膜炎の症状としては、赤く腫れてる、涙や眼ヤニが出る、結膜が腫れているなどです。
片眼だけのこともありますが、両眼ともに結膜炎を起こす場合もあります。
結膜炎と言うと「軽い病気」にも思えますが、角膜などに合併症が起きると大変な事になってしまう病気でもあります。
結膜とは白目表面からマブタの裏側までをおおっている粘膜です。
マブタと眼球を結び付けていることから結膜と呼ばれ、健康な結膜は濡れて光沢があります。
しかもいつも涙で濡れているし温かいし、細菌が繁殖するには良い環境でもあります。
子猫の眼に起こる、この結膜炎は出生後眼が開くまでの間にみられる感染症です。
眼が開く前に発症するため、眼が腫れてから気がつくこともあります。
また眼が腫れる前に、眼ヤニが付くことで気がつくこともあります。
眼ヤニがひどい場合には、マブタがくっついてしまい眼が開かなくなってしまうこともあります。
そのまま放置してしまうと、手術が必要になる場合もあります。
新生子の結膜炎は猫ヘルペスウィルスに感染して起こるとも言われますが、他に原因がある場合もあります。
生まれたての子猫で眼ヤニがひどい、眼が腫れているなどの症状が見られたら、悪化する前に処置を行う必要があります!